2010年3月17日水曜日

伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』

伊坂幸太郎の書き下ろし長編サスペンスです。

この本はタイトル通り、陽気なギャングの痛快な活躍が描かれています。計算高い嘘発見器の成瀬、演説好きのカフェ主人響野、完璧な体内時計を持つ派遣OLの雪子、脅威的なスリの腕前を持つ若者久遠。この4人が強盗を企てることから話は始ります。強盗自体はこれ以上ないというくらいうまくいったのだけれど・・・。というあらすじです。

この本のすごいところは、何よりも読者を退屈させないところです。本のカバーのレビューにも書いてありますが、とにかくテンポが良くて、続きは気になって、最後には痛快で見事なエンディングが待っています。僕は時間つぶしに本を読むことが多いですが(主に電車、今は休み中なので気が向いたら)、この本は時間を忘れて熱中しました。これは流行らざるを得ないと思いました。

伊坂幸太郎はあまり読んだことがないのですが、これからたくさん読んでみたいと思わせる作品ですし、これから新作はくまなくチェックしようと思いました。人気だと読みたくなくなる人(それ自分だよ)が損をするタイプの作家です。

最後にこの本の区切りの良いところに出現する辞書の引用っぽいのが中々面白いので一つ紹介。

うち-あわせ【打ち合わせ】①ぴったり合わせること。②前もって相談すること。③打楽器を合奏すること。④会社員の労働時間の大部分を占める作業。参加者の数に比例して時間が長くなる。声の大きな人が主導権を握る。有意義なものは稀れ、最終的には開始前の状態に戻ることも多い。

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