2011年5月5日木曜日

夜行観覧車

タイトル:夜行観覧車

著者:
湊かなえ
著者について:
告白でだいぶ話題になった。告白、少女はすでに読んだ。
この本と出合ったきっかけ:
書店で平積みになっていて、最近売れてるなぁと思いつつ、図書館で予約した。
登場人物:
遠藤家
啓介 彩花の父親、壁紙の張り替え業者、家庭のことから逃げるタイプ?
真弓 彩花の母親、彩花とは口論が絶えない。家に対して高級志向。住宅ローンの返済のためにスーパーでパートをしている。
彩花 中学生。私立中学の受験に失敗。癇癪持ち。

高橋家
父親(名前忘れた)医者。子供に対しては、自分のやりたいようにさせる。事件の被害者。
母親(名前忘れた)
良幸 長男。医学部生。
長女(名前忘れた)彩花の落ちた学校に通っている。
慎也 二男。事件後行方をくらます。

鈴木さと子 ひばりヶ丘に住むご婦人。おせっかい。

内容について:
閑静な高級住宅街で起きた殺人事件。被害者、加害者の家族、その近くに住む家族などの関係者の話。

湊かなえは現代社会における家族他人間関係が抱える問題を、どす黒い感情を含めて表現するのが、すごくうまいと思う。ドロドロした話とか、人間不信になりそうな本を読みたいときには、かなりお勧め(だいぶニッチなシチュエーションだけど)

受験が抱える問題。子育てに関する父親も無神経さ。被害者、加害者家族への誹謗中傷。
マスメディアが間違った情報ばっかだということまで、表現したいらしい。

告白を読んだ時は、だいぶ衝撃を受けたし、胸糞悪くなったけど、それに比べれば、どういう作風か知っている分、良くも悪くも印象は小さい。時系列については各章ごとに時間とか書いてあったけど、ちょっとわかりにくい印象があった。章の中だけでも一人称が結構変わって、一人ひとりの感情は伝わってくるけど、流れがつかみにくかった。様な気がする。


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夜行観覧車

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