2010年5月27日木曜日

フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略 クリス・アンダーソン

久々の更新です。毎日更新していた時期がもう既に懐かしくなってきました。相当暇だったことがうかがえますw

最近というかもう少し前になってしまいますが、この本は書店でよく平積みなっているのを見かけていました。無料からお金を生み出すなんて、等価交換の法則を無視しているじゃないか!と思いつつも、こういった本はついつい手をのばして読みたくなります。

本書は、今までに経済学では扱われることの少なかった無料という概念について詳しく解説しています。(本書からの情報です。ちなみに著者によると、僕らの世代はどうやら無料と聞いても、ふーん。で?それがどうしたの?という反応をする無料が当たり前になってきている世代らしいです。)なぜ、グーグルを筆頭にした無料で利用できるシステムが、成り立つことができるのか?ただで利用することができるのか?という質問に対する一つの答えが、本書には載っています。

面白い実験が載ってたので、ひとつ紹介します。これはテレビで見たことがあるので、読んでない人でも知っている人がいるかもしれません。

ひとつはスイスの高級チョコ。もうひとつはたぶんよくある安いチョコ(本書によれば、お馴染みのハーシーのチョコ。チロルチョコみたいなイメージでいいと思う。)前者に15セント、後者に1セントという値段をつけて売ると、73%の人が前者を買い、後者を27%の人が買った。しかし、両方とも1セント値段を下げて14セントと無料にすると、無料のチョコの方が、69%の支持を得たそうです。
この結果から、無料という物が、人の合理的な経済行動の他に、心理的な影響も見られると結論付けています。無料という物が持つ力は、何やら計り知れないものがあると著者は言っています。

こういう本を読むと、何やらふつふつと何かを始めたくなる衝動に駆られます。俺もフリーのビジネスがやってみたい!的な。そして、この本はなんと、webで無料配信されていたとのこと。著者は実際に無料ビジネスを再現して行っているというのが面白いと思います。デジタルがもたらすフリーの問題点に、著作権を筆頭にした知的財産権を侵害する中国やP2Pの問題などがあり、よく話題になっていますが、これらは、評判という一番得難い評価をしっかりと得ることができている。だから、そう悲観することはない、という著者の意見は的を得ていると思います。

2010年5月23日日曜日

1Q84 book1 村上春樹

book3が発売されて話題騒然の1Q84ですが、やっと予約の順番が回ってきたので読むことができました。本の発売でこんなに話題になるっていうのは本当にすごいことだと思います。

中々厚い本だったので読む時間がかかったんですが、内容に関しては安心の村上ブランドでした。
天吾の生活ぶりが多少うらやましく感じてしまうのは、たぶん気のせいであってほしい。

天吾と青豆がこの先どのように関わっていくのかがとても気になります。早く続きが読みたい!
図書館で予約しているので、続きがすぐに読めないのが残念です。

2010年5月19日水曜日

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 西尾維新

≪あらすじ≫
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼。二人の出会いが、そして語られることのなかった京都連続通り魔事件の真相がついに明かされる! 零崎人識の動機と、その無惨なる結末は……!?


西尾維新の人間シリーズ完結編である零崎人識の人間関係4冊のうちの一冊、戯言遣いとの関係です。

零崎人識の人間関係の4冊すべて読んでみて、それぞれの作品にそれぞれの個性があってなぜ4冊にしたのかについて、登場人物の違い以外にも理由があるんだと感じました。登場人物の違い以上にそれぞれ作品にテーマがあるようにも思えました。

この4作品において、唯一の書き下ろしとなるこの作品ですが、それについては、どれも初読なので自分にとってはあまり関係ないことですが、これはこれでなかなか期待していまして、そう考えると多少想像とは違う方向の話だったのですが、なかなか楽しめました。

この作品を読む前にザレゴトディクショナルを読んだんですが、この本で西尾維新がもっと活躍させたかったとか言っていたキャラクターの活躍が多かった気がします。そんなニッチな需要に答えてくれます。

2010年5月17日月曜日

重力ピエロ 伊坂幸太郎

重力ピエロは伊坂幸太郎という名前を知るよりも前に、読んでみようと思った覚えがあります。確かきっかけは実写化ではなかったんですが、読もうと思っただけで結局今まで読んでなかったシリーズの一つになってしまいました。

やっぱり伊坂幸太郎は面白いです。話は連続放火犯の規則性という謎解きから始まるんですが、それがどう主人公と繋がっていくか、という話になっています。主人公はDNAの関係の仕事をやっているサラリーマンで、弟は春という名で、街の落書きを消して回る仕事をしている。

どういう展開になるのかわくわくしながら読みました。これは伊坂幸太郎の作品だから何かすごいことが起こるんだろうという期待が無かったわけではないですが、それを差し引いたって十分楽しめると思います。

話は変わってこれはツイッターでつぶやいたりもしたんですが、伊坂作品は舞台が仙台であるという以外にもいくつかの作品はリンクしていることがあるというのを何か(たぶんAmazonのレビュー?)で読んだことがあるのですが、この作品で初めてそれに気づきました。4冊目にしてとうとうです。なんかこういうのって嬉しくなります。そんなの販売上の戦略だっていう可能性もありますが、まぁ面白いならいいやって言うのが正しいと思います。

2010年5月16日日曜日

ザレゴトディクショナル 西尾維新

西尾維新の代表作である戯言シリーズのオフィシャルファンブックです。

シリーズについての設定や成り立ちみたいなことが、五十音順の辞書形式で語られていきます。
どういう経緯があって作品が誕生したか、そしてどういうわけで、結末を終えたのか。そんなことに関して作者西尾維新が延々と語ってます。

一通り読んでみて、もう一回シリーズを始めから読み返したくなりました。ところどころ忘れているところもあるし、こんなのがあったんだ。みたいなのも多い。あと、狐さんがメガネフェチだなんて誰も気づかないと思う。

この本ができた頃には、化物語のひたぎクラブ、まよいマイマイまでは、出来ていたということがわかって、よくもいろいろな小説を同じ時期に書けるなと、別に何か書いたことがあるわけでもないけど、そう感じました。

僕自身はあんまり気にならなかったんだけど、西尾維新が意外とネタばれに多くの神経を使っているらしいことがわかった。どれを始めに読んでもなるべく他作品の胆の部分が、ネタばれしないようにあえて、ぼかした表現とか使っていたらしい。
本棚の背表紙だけ見ていると、読む順がよくわからないのは、どれから読んでも一応問題はないという意思表示だったのかもしれないw

2010年5月14日金曜日

大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 前田司郎

零崎人識の人間関係が、4冊連続にしたかったけど、世の中そううまくはいかない。

というのは実は嘘で、実際はできなくはないけどしなかった。というのが正解で、今日はというか今回は、この本を紹介します。

前田司郎という作家の存在を知ったのは、恋愛の解体と北区の滅亡というタイトルの小説でした。まず、図書館の本棚に並んでいたそのタイトルを偶然に見つけ、なんとなく手に取り、表紙がなんとなく気に入って、ジャケ借りした。という馴れ初めでした。

そして、この本が、なかなか面白く、やたら記憶に残ったので、つい最近別の本を借りようと思って、この本を借りたのでした。

咲と信義の二人が、地獄に旅行しに行くというなかなかシュールな設定からして、ツボでした。二人の新婚生活が地獄なのではなく、新婚の二人が地獄に旅行に行くという話です。
面白いのが、地獄の存在の扱いです。至極当然のように、地味な旅行先として存在しており、作者の妄想?の地獄の世界が広がっています。大木夫妻は地獄の存在について何ら疑問に思っていないし、地獄は危険なようで、あちこちに長閑な雰囲気が漂っています。
角切りだとか、地獄の温泉だとか、そういった細かなところも面白く、特に温泉のシーンを電車で読んでいたときは、笑いをこらえるのが大変でした。(というか、にやけそうになった。)

どういうタイプの話なのかもよくわからずに読んでいましたが、これは僕にとってはシュールなコメディという位置づけでしょうか。意味はよくわかんないけどなんか面白い、なんかスゴイ的なものが好きな人におすすめです。

2010年5月12日水曜日

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 西尾維新

≪あらすじ≫
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
零崎人識、17歳、もっとも自由だった全盛期の春。“殺し名”七名の対極に位置する“呪い名”六名――時宮病院、罪口商会、拭森動物園、死吹製作所、奇野師団、咎凪党――の寄せ集め、裏切同盟と兄・零崎双識との戦闘に、彼は否応なく巻き込まれ――


西尾維新の人間シリーズ完結編である零崎人識の人間関係4冊のうちの一冊、零崎双識との関係です。さすがに三回目になってくると、ずるしているような気分になってきました。特にこの一文はひねりもなく、全部一緒ですw

本書の魅力は、呪い名各々の個性的な戦いや、定評の言葉遊びだと思います。ですが、構成が、わかりやすいというか単純というかここまでの僕が読んだ人間関係3冊と比べてしまうと、ちょっと劣るかなと感じてしまいました。
面白いのは、間違いないのですが、これは完全にファン向け的な感じに出来上がっていると思います。

死吹屍滅は、(ナルトの)飛段を思い出さざるを得なかった。決着のつき方からすれば、飛段の方がよっぽど人外です。不死身だし。

多少辛口っぽく書いてしまいましたが、続きが気になって寝る時間をちょっと削るくらいは、面白いです。最後に戯言使いとの関係ですが、楽しみ半分、読み終わってしまうという気持ち半分です。

2010年5月10日月曜日

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 西尾維新

≪あらすじ≫
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
汀目俊希として中学校に通う零崎人識の下に、彼の友人を名乗る人物が現れた。“殺し名”序列一位、匂宮雑伎団の次期エース、匂宮出夢である。その口から発せられた『お願い』とは……!?


西尾維新の人間シリーズ完結編である零崎人識の人間関係4冊のうちの一冊、匂宮出夢との関係です。

無桐伊織との関係に比べるとだいぶシリアスな結末になっていると思います。伊織の方は、メインイベントが鬼ごっこだったのに対して、こちらは人識と出夢のお仕事の話なので、そりゃあ違うよねと。

今作では玖渚友の兄である玖渚直が出てきます。癇に障るようなしゃべり方をする高貴なお方ですが、そんな人間が自他ともに認める(自は作中の台詞から、他は読者視点)意外性を発揮して、誰かさんを助けなかったら、と考えるのも面白いです。

こうやってどんどんと伏線回収ならぬ過去の補強的な話が、出てきてるところ、いーちゃんがいったい何をしでかしたのか?というエピソードも何時の日か書いてくれるんだろうと、西尾維新に気長に期待してますw

2010年5月9日日曜日

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 西尾維新

≪あらすじ≫
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
兄弟になったばかりの零崎人識と無桐伊織は人類最強の請負人・哀川潤を勝算を持って襲撃する。しかしその結果二人は彼女の『仕事』に巻き込まれる羽目に! 向かう場所は“殺し名”序列二位、闇口衆の拠点・大厄島、向かう敵は生涯無敗の結晶皇帝、六何我樹丸!


西尾維新の人間シリーズ完結編である零崎人識の人間関係4冊のうちの一冊、無桐伊織との関係です。

私、SUPERMERは実は戯言シリーズ系列で初めて読んだのが、実は零崎人識の人間試験だったんです。(今思うと物凄い邪道w
そんなわけで、伊織に関しては印象深いキャラクターではあります。ですが、そのあと一通りシリーズを発売した順に読んでからここまで来たので、いろいろと記憶と入れ違いがありました(笑)

時系列順的には、この巻は4冊のうち一番最後ということで、また順番的におかしな読み方しているような気もしますが(実際他の巻で出てくるキャラクターの名前とかが出てくる)、基本的に読んでないとわからないところとかは特に無く、楽しく読めました。
ここ一週間はずっと銃・病原菌・鉄を読んでいたので、やっぱり同じ読書でも、だいぶ軽快に読めました。

この話は、ネコソギラジカルの話よりも後のことなので、戯言シリーズ読み続けていた人は続編的な気分で楽しめると思います。

2010年5月8日土曜日

銃・病原菌・鉄(上)(下) ジャレド・ダイアモンド

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜか?」
著者はニューギニアの青年であるヤリにこう聞かれ、当時答えられなかったという。その答えは一体何だろうか。そしてこの答えを探るというのが本書の目的です。

本書を通して感じたのは、自分は歴史学という物を誤解していたということです。人類史というのは、研究室では実験できないし、野外で再現することもできず、事実から推測するという方法でしか研究できない。そういった観点から、理系、とりわけ物理や化学をやっている研究者から蔑視される傾向にあると、本書でも言及されていますが、まさに、本書を読む前の自分がそうでした。読書ブログなんぞやっていて、いまさら生粋の理系とは言いませんが、基本的に文系学問は苦手だったし、学校で学んだ歴史なんて退屈以外の何物にも感じていませんでした。

プロローグにおいて著者は本書での主張をコンパクトにまとめています。
「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人々の生物学的な差異によるものではない。」

本書を読んで、この感想を書く際に、この主張をもう一回読んで、なんだか胸が熱くなってきました。人によっては、何を当たり前のことを言っているんだ、と思う人も多いと思いますが、この点に関しては多くの人びとが、今現在の発展は人種の違いによるものだと考えてしまっています。著者は、それは間違いであり、すべての原因はたまたまそこに住んでいた人を囲む周りの環境が、のちの発展の決定的要因であると言っています。例えば、農業の発展は植物が育つ環境がなければ成り立たないし、家畜動物もはじめに飼育されるのは、野生種が存在している場所です。

さらに、南北アメリカやアフリカよりも、ユーラシア大陸が、より早い時期に発展した理由が、その大陸が縦長か、横長かが関係しているというのです。はじめは、え?と思いましたが、東西に横長のユーラシアの場合、日長時間や気候の関係が、同じ緯度だと近いため、農作物の技術が応用なしで伝わりやすかった。それによって、ユーラシアの方がより早く技術が伝搬し、それがより早い発展にもつながったと結論付けられています。

他にも、エジプト人は白人というカテゴリだったこととか、一時期(江戸時代より前)日本人は最先端の銃を保持するまでに、至っていたというところで、ちっぽけな愛国心がくすぐられたとか、人による虐殺よりも病原菌による人口の減少の方が大きく影響していたこととか、ライオンバーガーが実はうまいこととか、いろいろ書きたかったけど、くどいし長くなったので省略。(余り省略になってない。


これらの説を読んでいて、歴史学ってまさに科学そのものじゃないか、と感じそれを軸にこの記事を書こうと思いながら読んでいたところ、最後のエピローグで、“科学としての人類史”という副題が付いていて、そこで、著者は人種主義の誤解を解くという目的だけでなく、歴史学という学問のイメージの誤解までも解いてくれました。

歴史についての本なんてそんなに読んだこともなかったし、ついでにいうと多かれ少なかれ偏見を持っていた自分にとってこの本は、読んでいて面白いだけでなく、人類について知らないことをたくさん教えてくれました。とても厚いし、読むのも時間がかかるけど超お勧めです。

ちなみに、本書を知ったきっかけは、“朝日新聞のゼロ年代の50冊 2000年~2009年に刊行された全ての本の第1位のに選定された名著。”という形でです。この記事が載っている日にたまたま新聞読んでいてよかったと思います。

2010年5月6日木曜日

柳井正『成功は一日で捨て去れ』

今最も勢いのある会社の一つであるユニクロ、その社長である柳井正が書いたユニクロを成功に導くために、奮闘していた日々をつづった本です。社長が選ぶすごい社長に選ばれたというすごい人です。最近朝日新聞のBeに連載も始まりました。

柳井社長がすごいと思ったところは、ユニクロがどんなに大きくなって成功していてもそれに満足してしまっては、すぐにダメになってしまう、いつまでたってもベンチャー企業のような挑戦心を持って、全力で企業を良くしていく、そういう考えを持っているというところです。それは会社の経営においてだけでなく、人生においても同じだという言葉はなんだか胸にしみてきました。

ともかく、今を堂々と立派に生きている素晴らしい企業人の書いた本は、すべてを信じろとは言いませんが、その人がどんな考えを持って、どんな目標を立てて、どういう気持ちで挑戦していくのか、そういったものがたくさん詰まっています。これを読んだら、なんだかいろんなことに挑戦して、立派な人間になるぞ、というやる気も沸いてきました。

多くの人にとって、特にこれから何かに挑戦したい人や柳井社長にあやかりたい人にとって大いに役に立つ内容だと思います。

ついでに、この本の途中でUNIQLOCKの紹介があって、初めてこれ知ったんですが、なんだかずっと見続けてしまって、本読むの30分ぐらい中断してしまいました。物凄い中毒性を感じました。

2010年5月2日日曜日

西尾維新『化物語(下)』

化物語の下巻です。
内容は前半がなでこスネイク、後半がつばさキャットです。
とりあえず、別々に感想書きます。

なでこスネイク
撫子のキャラクターは恥ずかしがり屋ですが、ホントに西尾維新は極端な人格を表現するのがうまいですね。もう作者自身の性格が反映されているんじゃないかと思うくらい、リアルに感じるところがあります。
この原作ではアニメとは異なる終わり方をしているわけですが、これについては少し戯言シリーズを思い出すような残酷さに近いものを感じました。

つばさキャット
こちらは、どんな結末になるかを知らなかったので、先を気にしながら読めました。でも僕は傷物語も偽物語も既読だったので、ある程度伏せられている春休みについての、暦と翼の関係や、忍との関係について知ってしまっていたので、順番通り読んでいる人とは、違った視点で読むことになりました。僕としては、おすすめは順番どおりですね。やっぱり、多少先が読めてしまうので。そして、もう一回傷物語読んでから今作(特につばさキャットの方)を読むと、とてもよい感じに化物語世界にはまれるんじゃないかと思います。

会話が面白いのは言うまでもなく何が凄いかって、ここまで下ネタをふんだんに散りばめた作品が、平然と平積みで売られているということですw

2010年5月1日土曜日

ツイッターについて続編

4月26日から4月30日までに行った実験の結果報告です。

結果から言うと、だいぶ満足のいく結果だったかなと思います。

前回の記事はこちら

日に3度自己紹介+フォローミーのハッシュタグをつけたツイートを、自動で流したわけですが、自分の予想では、フォロワーが300人を超えて、ブログのアクセスはそんなに増えないという予想をしたんですが、

びっくり!!

フォロワーさんは350人超えてました。ありがとうございます!!
フォロワーさんがどんどん増えるのが嬉しくて、逐一携帯でチェックしていたので、事あるごとに携帯見てましたw

そしてブログへのアクセス数ですが、ページビューで、先週が127に対して今週は228と100近く上昇し、ツイッターからのアクセス数も、無いに等しい状態から、それなりに増えました。

ということで、集客効果はかなりあったという結果となりました。個人的に大満足でした。

ついでに、前回の記事でグラフ作るとか言ってましたが、ちょっと恥ずかしくなってきたので自重します。めんどくさいというのもある。

まぁ、ブログの性質的にあまり人が多く来るのもあれだし、正直宣伝はうっとおしいと思うので、もうこういう形ではやらないですが、それなりに効果ありますよ。という結果報告にこの記事を終わります。

伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』

≪あらすじ≫
警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来鎖国を続けているその孤島では、喋るカカシが島の預言者として崇められていた。翌日、カカシが死体となって発見される。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?ミステリーの新時代を告げる前代未聞の怪作。第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。


伊坂幸太郎のデビュー作です。
あらすじ読んで、え?と誰もが感じると思うんですが、発想がホントすごいです。
どうしてこんなこと考えついたって思うほど、奇抜な設定だし、しかもリアリティに説得力があると感じました。案山子は確かにそこにいるし、荻島が、実際に存在していそうな気もしました。

中でも、案山子の優午のキャラクターが、すごくかっこよかったので、案山子の絵を描いてみました。きっと表紙の案山子のように、ベラルク先生は白いシャツでも持っていたんだと思いますが、あえて医者ということで、白衣っぽいものを着せてみました。

アマゾン見て驚いたんですが、中古本が2万円超えてます。絶版だからでしょうか。図書館で借りたのが手元にあって、多少よこしまな気持ちがくすぐられました。