零崎人識の人間関係が、4冊連続にしたかったけど、世の中そううまくはいかない。
というのは実は嘘で、実際はできなくはないけどしなかった。というのが正解で、今日はというか今回は、この本を紹介します。
前田司郎という作家の存在を知ったのは、恋愛の解体と北区の滅亡というタイトルの小説でした。まず、図書館の本棚に並んでいたそのタイトルを偶然に見つけ、なんとなく手に取り、表紙がなんとなく気に入って、ジャケ借りした。という馴れ初めでした。
そして、この本が、なかなか面白く、やたら記憶に残ったので、つい最近別の本を借りようと思って、この本を借りたのでした。
咲と信義の二人が、地獄に旅行しに行くというなかなかシュールな設定からして、ツボでした。二人の新婚生活が地獄なのではなく、新婚の二人が地獄に旅行に行くという話です。
面白いのが、地獄の存在の扱いです。至極当然のように、地味な旅行先として存在しており、作者の妄想?の地獄の世界が広がっています。大木夫妻は地獄の存在について何ら疑問に思っていないし、地獄は危険なようで、あちこちに長閑な雰囲気が漂っています。
角切りだとか、地獄の温泉だとか、そういった細かなところも面白く、特に温泉のシーンを電車で読んでいたときは、笑いをこらえるのが大変でした。(というか、にやけそうになった。)
どういうタイプの話なのかもよくわからずに読んでいましたが、これは僕にとってはシュールなコメディという位置づけでしょうか。意味はよくわかんないけどなんか面白い、なんかスゴイ的なものが好きな人におすすめです。
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