工作という物に対する森博嗣流の啓蒙書?です。
筆者の鋭い観察眼や学者としての考えについては、『自由を作る自在に生きる』という本や『大学について話しましょうか』という本を読んでいてある程度知っていました。
それでもやはり、森博嗣という人の考えは、さすがというべきだと思います。
『自由~』に比べると本書は物をつくることに重点が置かれています。物をつくるということに関して重要なのは、作ることを楽しむこと、そしてその結果長く続けられることが、とても素晴らしいことだということが、よくわかりました。
筆者は“好きこそものの上手なれ”という言葉を鵜呑みにすることには否定的ですが、楽しんで長く続けることができたならば、それは“上手“という風にカテゴライズされても全く問題じゃない気もします。
物をつくるというのは僕も好きですが、この本を読んでいたら何か一つ作ってみたくなりました。9割以上が中途半端でも創りかけでも、まず、手を動かすことが重要だということらしいので、また何か案山子の時みたいに絵でも描いてみようかなと思いました。
「意味が無いことが最高なんだ。」と犀川先生は言っていますが、この本を読んでみると、その言葉の中にいろいろなものがつまっているような気がしました
。
2010年6月4日金曜日
2010年6月3日木曜日
有限と微小のパン 森博嗣
≪あらすじ≫
日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は…。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。
というわけで、西之園萌絵と犀川創平が活躍するS&Mシリーズの10作目です。
今作は最終作ということで、登場人物は真賀田博士が再登場など盛りだくさんで、ページ数もシリーズ最長ということで、とても読み応え有りました。
普通だったらシリーズ読み終わったら達成感とともに多少の喪失感があるんですが、今回に限って登場人物はこの後の著作にも出てくることを知っているので、あまりそういった感じはありませんでした。
物語として最終巻という締めくくりみたいなものはなかったと思います。しかしやはり、真賀田博士というキャラクターの存在は、とても大きいと思いました。そりゃそうだとも言えますが。
日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は…。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。
というわけで、西之園萌絵と犀川創平が活躍するS&Mシリーズの10作目です。
今作は最終作ということで、登場人物は真賀田博士が再登場など盛りだくさんで、ページ数もシリーズ最長ということで、とても読み応え有りました。
普通だったらシリーズ読み終わったら達成感とともに多少の喪失感があるんですが、今回に限って登場人物はこの後の著作にも出てくることを知っているので、あまりそういった感じはありませんでした。
物語として最終巻という締めくくりみたいなものはなかったと思います。しかしやはり、真賀田博士というキャラクターの存在は、とても大きいと思いました。そりゃそうだとも言えますが。
2010年6月2日水曜日
わがドラッカー流経営論 柳井正
最近、某書のおかげというか、影響によってドラッカーのマネジメントという本が、よく売れているみたいなんですが、そんなことが、起きるずっと前からドラッカーという人の
本を読み実践してきたという著者が、経験も踏まえてドラッカーについて語ったのが、本書です。
今をときめくユニクロという会社の社長である著者は、自分の言いたいこと、望んでいること、実践したいことを、ドラッカーはまとめてくれている。というくらいにドラッカーの考え方を評価しているし、理解していることが伝わってきます。
ドラッカーの言うところの企業の重要な目標のひとつである顧客の創造は、まさにユニクロが目指していく方向であるということが、非常にわかりやすく伝わってきました。
ここ最近、FREEという本を読んでいたおかげで気になった点が、ヒートテックを無料で配り、口コミ効果を狙ったという、ユニクロの戦略です。これはすごいと言うしか無いです。こういった思い切った挑戦ができることが、ユニクロの、そして社長である柳井氏のすごいところだと思います。
本を読み実践してきたという著者が、経験も踏まえてドラッカーについて語ったのが、本書です。
今をときめくユニクロという会社の社長である著者は、自分の言いたいこと、望んでいること、実践したいことを、ドラッカーはまとめてくれている。というくらいにドラッカーの考え方を評価しているし、理解していることが伝わってきます。
ドラッカーの言うところの企業の重要な目標のひとつである顧客の創造は、まさにユニクロが目指していく方向であるということが、非常にわかりやすく伝わってきました。
ここ最近、FREEという本を読んでいたおかげで気になった点が、ヒートテックを無料で配り、口コミ効果を狙ったという、ユニクロの戦略です。これはすごいと言うしか無いです。こういった思い切った挑戦ができることが、ユニクロの、そして社長である柳井氏のすごいところだと思います。
2010年5月27日木曜日
フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略 クリス・アンダーソン
久々の更新です。毎日更新していた時期がもう既に懐かしくなってきました。相当暇だったことがうかがえますw
最近というかもう少し前になってしまいますが、この本は書店でよく平積みなっているのを見かけていました。無料からお金を生み出すなんて、等価交換の法則を無視しているじゃないか!と思いつつも、こういった本はついつい手をのばして読みたくなります。
本書は、今までに経済学では扱われることの少なかった無料という概念について詳しく解説しています。(本書からの情報です。ちなみに著者によると、僕らの世代はどうやら無料と聞いても、ふーん。で?それがどうしたの?という反応をする無料が当たり前になってきている世代らしいです。)なぜ、グーグルを筆頭にした無料で利用できるシステムが、成り立つことができるのか?ただで利用することができるのか?という質問に対する一つの答えが、本書には載っています。
面白い実験が載ってたので、ひとつ紹介します。これはテレビで見たことがあるので、読んでない人でも知っている人がいるかもしれません。
ひとつはスイスの高級チョコ。もうひとつはたぶんよくある安いチョコ(本書によれば、お馴染みのハーシーのチョコ。チロルチョコみたいなイメージでいいと思う。)前者に15セント、後者に1セントという値段をつけて売ると、73%の人が前者を買い、後者を27%の人が買った。しかし、両方とも1セント値段を下げて14セントと無料にすると、無料のチョコの方が、69%の支持を得たそうです。
この結果から、無料という物が、人の合理的な経済行動の他に、心理的な影響も見られると結論付けています。無料という物が持つ力は、何やら計り知れないものがあると著者は言っています。
こういう本を読むと、何やらふつふつと何かを始めたくなる衝動に駆られます。俺もフリーのビジネスがやってみたい!的な。そして、この本はなんと、webで無料配信されていたとのこと。著者は実際に無料ビジネスを再現して行っているというのが面白いと思います。デジタルがもたらすフリーの問題点に、著作権を筆頭にした知的財産権を侵害する中国やP2Pの問題などがあり、よく話題になっていますが、これらは、評判という一番得難い評価をしっかりと得ることができている。だから、そう悲観することはない、という著者の意見は的を得ていると思います。
最近というかもう少し前になってしまいますが、この本は書店でよく平積みなっているのを見かけていました。無料からお金を生み出すなんて、等価交換の法則を無視しているじゃないか!と思いつつも、こういった本はついつい手をのばして読みたくなります。
本書は、今までに経済学では扱われることの少なかった無料という概念について詳しく解説しています。(本書からの情報です。ちなみに著者によると、僕らの世代はどうやら無料と聞いても、ふーん。で?それがどうしたの?という反応をする無料が当たり前になってきている世代らしいです。)なぜ、グーグルを筆頭にした無料で利用できるシステムが、成り立つことができるのか?ただで利用することができるのか?という質問に対する一つの答えが、本書には載っています。
面白い実験が載ってたので、ひとつ紹介します。これはテレビで見たことがあるので、読んでない人でも知っている人がいるかもしれません。
ひとつはスイスの高級チョコ。もうひとつはたぶんよくある安いチョコ(本書によれば、お馴染みのハーシーのチョコ。チロルチョコみたいなイメージでいいと思う。)前者に15セント、後者に1セントという値段をつけて売ると、73%の人が前者を買い、後者を27%の人が買った。しかし、両方とも1セント値段を下げて14セントと無料にすると、無料のチョコの方が、69%の支持を得たそうです。
この結果から、無料という物が、人の合理的な経済行動の他に、心理的な影響も見られると結論付けています。無料という物が持つ力は、何やら計り知れないものがあると著者は言っています。
こういう本を読むと、何やらふつふつと何かを始めたくなる衝動に駆られます。俺もフリーのビジネスがやってみたい!的な。そして、この本はなんと、webで無料配信されていたとのこと。著者は実際に無料ビジネスを再現して行っているというのが面白いと思います。デジタルがもたらすフリーの問題点に、著作権を筆頭にした知的財産権を侵害する中国やP2Pの問題などがあり、よく話題になっていますが、これらは、評判という一番得難い評価をしっかりと得ることができている。だから、そう悲観することはない、という著者の意見は的を得ていると思います。
ラベル:
クリス・アンダーソン,
フリー
2010年5月23日日曜日
1Q84 book1 村上春樹
book3が発売されて話題騒然の1Q84ですが、やっと予約の順番が回ってきたので読むことができました。本の発売でこんなに話題になるっていうのは本当にすごいことだと思います。
中々厚い本だったので読む時間がかかったんですが、内容に関しては安心の村上ブランドでした。
天吾の生活ぶりが多少うらやましく感じてしまうのは、たぶん気のせいであってほしい。
天吾と青豆がこの先どのように関わっていくのかがとても気になります。早く続きが読みたい!
図書館で予約しているので、続きがすぐに読めないのが残念です。
中々厚い本だったので読む時間がかかったんですが、内容に関しては安心の村上ブランドでした。
天吾の生活ぶりが多少うらやましく感じてしまうのは、たぶん気のせいであってほしい。
天吾と青豆がこの先どのように関わっていくのかがとても気になります。早く続きが読みたい!
図書館で予約しているので、続きがすぐに読めないのが残念です。
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